●「習字」は、昔から習いごとの定番
「習字」は、昔から習いごとの定番であり、「読み・書き・そろばん」と言われるように、読むこと、書くこと、計算すること、は子供を教育するうえで非常に重要な要素であると考えられています。
江戸時代に、庶民教育の寺子屋でその教育はされており、今なお、「読み・書き・計算」として、教育現場でにわかに注目されるようになってきています。
日常的に毛筆で字を書くことが主流であった時代には、「習字」教育がいかに重視されていたかということが伺えます。
●パソコンの時代が来ても、習字の重要性は変わっていない
パソコンが主流となり始めた昨今、「習字」は一旦見て見ぬふりをされつつも、またその後、「習字」の重要性を再認識されてきたように感じます。
●習字を子供に習わせるメリットとは?
字の良し悪しは、算数や理科のテストのように、はっきりと正誤の点がつけられるわけでもありません。
読み書きできれば日常生活に支障なく、ある程度きちんと書けることができれば、それで十分かもしれませんが、それでも「習字」を学ばせたいと思われる理由は、どこにあるのでしょうか?
●字が綺麗に書けると得することが多い!
パソコン社会とはいえ、「鉛筆やボールペンで日常的に字を書く」ということ、「冠婚葬祭で芳名帳に毛筆で書く」ということも一般的にされており、字が綺麗に書けるということは得することが多いと、多くの人が認識しているからではないでしょうか。
●習字で身につくメリット
習字を学ぶ上で得られる一般的なメリットを挙げてみました。
○正しい書き方が学べる
○姿勢良く書けるようになる
○集中できるようになる
○礼儀正しくなる
○今となっては貴重な日本の伝統文化に触れられる
○正しい書き順が覚えられる
○お友達と切磋琢磨できる
●私が実際、自分で感じること
私も幼児の頃から習字を習っていました。
母いわく、3歳頃から常に字を書いていたそうで、毎日ノートにひらがなのお手本を書いて!!と母に持っていっていたようです。
それから、35年近く経つ今でも、長年お世話になっている先生の教室に稽古に通っています。
●私が感じる習字(書道)のメリット
心を落ち着かせ、書と向きあい、”無”になる時間をつくること
この一点に尽きます。
これは、大人でも子どもでも同じです。
その時間が、自分の心を研ぎ澄ましてくれる
子どもや初心者の「習字」の段階では、お手本を見て、そっくりに真似ることが勉強です。
この行為は、簡単なようでとても難しく、たやすく成せることではありません。
何度も何度もチャレンジし、うまく書けなかったら、次はここをこうしてうまく書けるように書く。
ひたすらその繰り返しです。
それには、集中力が必要であり、お手本との違いに気づく「目」「心」が必要です。
年齢が小さいうちは、その「目」と「心」で見ることはなかなか難しいかもしれません。
でも、それは集中して、続けることによって、養われていくのだと思います。
今の時代、自分自身と向き合う時間を作れていない子供が多数おられます。
喧噪社会である昨今、子供のうちから何かと忙しくもあり、一人だけで物思いにふけったり、一人で散歩しながら、空を見ながら自分だけの時間を過ごしたり、という機会が少なくなっているように感じます。
ですが、「感性」というのは、自分自身と向き合っている時間に養われるものです。
頭を空っぽにして「無」になれるのが、習字の良いところ
「習字」(書道)は、自分と書だけの時間です。
「無」になれるまで集中して「真似る」ことをする。
その行為は、言い換えると「何も考えなくていい時間」ともいえます。
そうなるまで、ぜひ書に取り組んでいただきたいです。
●結果、「習字」を習うと「感性」も養われる!
それを繰り返すことが、自分の心を強くし、細かいことにも気付く心、チャレンジを繰り返す忍耐強さも養われていくのではないかと思います。
「習字」は、その「感性」を養う貴重な時間を作ってくれることでしょう。
※一部インターネットの記事より抜粋しましたが、自分と向き合える時間を作ること、その小さな時間の積み重ねが大きくその子を成長させてくれる時が必ずくることを願って、子どもたちと楽しくお稽古の時間を過ごしていきます!
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